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日立ソリューションズ 「活文」事業をテコ入れ 協業やグローバルを強く意識
2014/10/09 18:54
週刊BCN 2014年10月06日vol.1549掲載
プロダクトソリューション事業部
副事業部長
これまでは文書管理は文書管理で独立して存在し、この文書に関するコミュニケーションは電子メールや電話が中心だった。これからはコンテンツを管理したうえで、「社内外、国内外とのコミュニケーションを促進していくことで、プロジェクトをより活発にする」(日立ソリューションズの石原繁樹・プロダクトソリューション事業部副事業部長)ことに重点を置く。プロジェクトを活性化することによって、新しいアイデアが生かされやすい土壌を醸成し、ユーザーのビジネスを成功へ導くのが狙いだ。
同社ではもう一つ、手書きのメモを画面上に表示して共有する仕組み「活文 Team Idea Sharing」も採り入れた。前述のソーシャル機能は「活文 Managed Information Exchange」で、同社が開発した企業向けソーシャルメディア製品「InWeave(インウィーブ)」が技術的バックボーンになっている。また、手書き部分については、同じく同社の電子黒板「StarBoard(スターボード)」の技術を応用した。
一連の刷新で意識したのは、グローバル市場への対応強化だ。「活文」を構成するコンポーネントの一つである高速ファイル転送機能については、すでに世界50か国・地域への納入実績があり、石原副事業部長は、「将来は活文関連事業全体の海外売上高比率を20%ほどに高めたい」と意欲を示している。
日立ソリューションズは、マイクロソフトのERP(統合基幹業務システム)「Dynamics」シリーズを積極的に海外展開するとともに、欧米や中国・インドなどに拠点を展開。「活文」も海外ビジネスの柱の一つに育てていくものとみられる。(安藤章司)
(右)手書きメモ共有機能を担う「活文 Team Idea Sharing」
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