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BCNとサイボウズがセミナーを開催、SIビジネスの新潮流をテーマに激変する市場で生き残る術を紹介
2014/09/22 18:50
最初のプログラムは、特別企画のパネルディスカッション「SIビジネスの新潮流とこれから取り組むべきビジネスモデルとは」。従来のSIビジネスモデルの限界が囁かれるなかで、新たなビジネスモデルを成功に導いている企業から、ソニックガーデンの倉貫義人社長CEO、ジョイゾーの四宮靖隆代表取締役、M-SOLUTIONSの植草学取締役の3人のパネリストを迎え、これから取り組むべきSIビジネスモデルのヒントを探った。『週刊BCN』の谷畑良胤編集委員がモデレータを務めた。
パネルディスカッションでは、各パネリストとそのビジネスの紹介を皮切りに、「新しいビジネスモデルを始めたきっかけ」「新たなモデルに転換するために必要なこと」「次世代のモデル」など、幅広いテーマで活発な意見が交わされた。こうした新しいSIビジネスモデルが可能になったのは、クラウドと高速ネットワークというインフラが整ったことが大きい。
続くBCN セッションでは、「PaaS市場の最前線を切る! 特集『Force.com vs kintone』の取材裏話とその反響」と題して、『週刊BCN』の畔上文昭ディレクターが講演。「使いやすさが特徴の両製品だが、とくに日本生まれの『kintone』は日本のユーザーの要望にしっかり応えていて、非常に使いやすい」と、取材したSIerの声を紹介した。
最後のサイボウズセッションでは、「進化するkintoneビジネスと最新事例報告」と題して、サイボウズの伊佐政隆kintoneプロダクトマネージャーが講演した。
伊佐プロダクトマネージャーは、最初に「kintone」を「チームで仕事をするための仕組みを提供するサービスで、当社がグループウェアで培った17年間のノウハウを盛り込んでいる」と紹介。そして、ゼロからアプリケーションを作成するデモを通じてすぐれた操作性をアピールした。
また、今年6月に発表した赤字決算について触れ、「なぜ、創業以来続けてきた黒字経営に終止符を打ち、赤字決算にしたかといえば、クラウド事業拡大のための投資であり、『kintone』は必ず将来大きく伸びていく」と強調した。
サイボウズでは、「kintone」をさらに多くのユーザーに使ってもらえるよう、信頼性を向上。すでに大手企業での導入も進んでいる。また、エコシステム拡大への取り組みとしてアプリストアの充実を挙げ、「約100種のアプリのうち、半数がサイボウズ以外から提供されている」とアピールした。
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