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日本HP セキュリティ事業に注力 IPSで企業に入り込む
2014/08/07 18:50
週刊BCN 2014年08月04日vol.1541掲載
担当部長
情報システムが複雑化するにつれて企業を狙うサイバー攻撃も多様化していることもあって、セキュリティに対するニーズは旺盛だ。調査会社のIDC Japanによると、2013年の国内セキュリティ製品市場は前年比11.2%増で、2476億円に拡大した。今後も成長の見込みがあり、18年には、ソフトウェアがけん引するかたちで、3011億円に伸びると予測されている。
日本HPが狙うIPSの市場では、日本IBMやマカフィーなど、強力な競合企業がひしめく。そんな環境下で、日本HPは「HP製品は運用しやすく、運用コストの削減ができる」(HPソフトウェア事業統括マーケティング本部ビジネス推進の今村康弘・担当部長)ことを訴求し、ライバルとの違いを明確にする。
日本HPのセキュリティ製品の間接販売では、SCSKや日立システムズなど、大手のシステムインテグレータ(SIer)が1次販売店として力を発揮している。日本HPは、現在、パートナーに対するサポート体制の強化に取り組んでいる。この充実した支援策によって2次販売店を増やし、事業の拡大につなげる。
IDC Japanは、企業のセキュリティ対策は「生産性を高めるための攻めの対策に変わる」(登坂恒夫・ソフトウェア&セキュリティリサーチマネージャー)と指摘する。日本HPは、セキュリティをほかの製品と組み合わせて、いかにユーザー企業の生産性を高めることができるか。これが、成功のカギを握る。(ゼンフ ミシャ)
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