クロス・ヘッド(長正三社長)は、フランスのUlteo(ユルテオ)と国内総代理店契約を締結し、仮想デスクトップオンデマンド配信プラットフォーム「Ulteo OVD」の販売を開始した。販社を通じてSMB(中堅・中小企業)をユーザーとして開拓し、初年度(2015年3月期)に1万ライセンスの販売を見込む。
吉岡大器
事業部長 「Ulteo OVD」は、デスクトップやスマートデバイスなど端末を選ばずに、LinuxとWindows両方のアプリケーションを配信することができるVDI(仮想デスクトップインフラ)製品。1ライセンスあたり1万8000円と、他社製品よりも低価格であることを強みとしている。吉岡大器・ソリューション事業部長は、「システム管理者の業務効率化に向けて、VDI環境を構築したいというSMBが増えているが、コストの高さが導入の障壁になっている。さらにいえば、他社の製品はライセンス体系が複雑であることも、SMBにVDIが普及しない原因だ。SMBが簡単に導入できる製品として『Ulteo OVD』を販売することにした」という。
また、これまでは主に直販で製品を提供してきたが、「Ulteo OVD」に関しては間接販売を中心にビジネスを手がけていく。「当社にとっては、新しいビジネスモデルを構築することにもつながる」としている。そのため、現段階では従業員が100人程度のSMBに対する製品・サービスの提供を得意とするSIerとのパートナーシップを組むことに力を入れている。(佐相彰彦)