今年度、力を入れるのは施策は四つ
五つのメガトレンドと、それぞれのマイクロソフトの優位性を強調したうえで、ターナーCOOは、今年度力を入れる4点を掲げた。
一つは、クラウドで「Microsoft Azure」と「Microsoft Office 365」、そして「Microsoft Dynamics CRM Online」に力を入れること。二つ目は、モバイルデバイスとのその管理ソリューションの拡販。三つ目がライバルとの差異化要素として「Disruption」「Differentiation」「Speed」の3点を強化すること。そして四つ目が、顧客満足度の向上だ。

今年度、力を入れる施策
恒例のライバルとの比較も
ターナーCOOの講演で恒例のライバルとの比較は、今回も健在だった。「ハードウェア」と「クラウド」「トラディショナル(オンプレミス系製品)」の3分野でのライバル会社を挙げ、重きを置く製品・ソリューションでは資料を用意して優位性を示した。

各分野のライバルを表で解説
仮想化「Hyper-V」ではヴイエムウェア、データベース「Microsoft SQL Server」ではオラクルとIBM、クラウドサービス「Office 365」とPC/タブレット端末ではアップルとグーグルを挙げ、ライバルが劣っている点やマイクロソフトが他社に比べてすぐれている点をアピールした。
アップルとの比較では、工場で使われているPCのOSにWindowsが採用されている写真を使い、「ハードはMacでも、なかで動いているOSはWindows。アップルもWindowsのユーザー」と話し、会場の笑いを誘った。
1時間以上の長時間にわたる講演だったが、会場に集った多くのパートナーは最後まで耳を傾け、マイクロソフトとの協業による価値を再確認していた。(木村剛士)

ヴイエムウェアとの比較。シェアはヴイエムウェアに劣っているが、成長率が高いことをアピール

データベースでは「SQL Server」がIBM/オラクル製品を抑えてトップシェア

1年半の間にグーグルのサービスから「Office 365」に移行したユーザーが785社・団体に上ったとアピール

端末でもグーグルと比較。「Chromebook」でできないことを列挙した
.jpg?v=1490856196)
アップルとの比較では、アップルのティム・クックCEOが視察に訪れたアップルの生産工場でWindowsが利用されていることを冗談交じりに紹介
<Worldwide Partner Conference 2013(WPC 2014)レポート>
・
米マイクロソフトの年次パートナーイベント、ワシントンD.C.で7月14日に開幕、日本からの参加者は過去最多<昨年の「WPC 2013」レポート>
・
米マイクロソフトのパートナーイベントが開幕、日本からの参加者は過去最多の350人・
ケビン・ターナーCOOが基調講演、恒例の他社比較で優位性を強調・
米マイクロソフト、二つのパートナー向け販売プログラムを発表、タブレットと「Office 365」拡販・
米マイクロソフト、「Microsoft Store」を100店舗以上展開、中国にも初出店