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日立メディコ、小規模病院向けの電子カルテ新バージョン「Open-Karte AD」を発表
2014/07/15 18:49
小規模病院や有床診療所は、大規模病院ほど電子カルテの普及率が高くなく、コストと使い勝手を改善することで「まだこれから普及率の向上が見込める」(日立メディコ メディカルITマーケティング本部の渡部滋本部長)ことから「Open-Karte AD」の開発に踏み切った。
中小病院や有床診療所のワークフローを徹底的に分析し、電子カルテパッケージソフトに採り入れることで、維持運用費を減らす。従来の電子カルテは「記録」に重点を置いていたために、実際に運用しようとすると、それぞれの病院のワークフローに合わせたカスタマイズが必要だった。この部分をパッケージソフト側で吸収することで、コストを削減する。
また、職種や業務ごとに必要な情報をまとめてすばやく確認できる「アシストビュー」機能を提供。日立製作所の工業デザインやユーザーインターフェース(UI)を専門とする研究部門と連携し、「医師や看護師、放射線技師など、職種や業務ごとに必要な情報を切り出して表示する」(日立製作所ヘルスケア社の光城元博・ヘルスケア事業本部企画部部長代理)機能を盛り込んだ。これによって、ITに不慣れなユーザーでも、画面の切替えなしに必要な情報を的確に得ることができる。
中小病院や有床診療所は、専任の情報システム要員が限られることから、一般ユーザーにもわかりやすい操作性をもつシステムが必須条件になる。専門的な支援がなくても、直感的に使えるようにすることでIT化を促し、中小病院や有床診療所での「Open-Karte AD」のシェア拡大に努める。(安藤章司)
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