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HMD活用ビジネス ウェアラブルを見越して仮想と現実を融合させる 新たな商材の創出に期待
2014/07/03 18:50
週刊BCN 2014年06月30日vol.1536掲載
平井孝幸
室長
事業を担当するTISの平井孝幸・3Dビジュアライゼーション推進室長は、「HMDには特有の“没入感”や“臨場感”があって、これに3次元CGアプリなどで開発したコンテンツを投影することで、あたかも実際に存在するかのようなイメージを得られる」と説明する。
キヤノンMJの「MREAL」は、同じHMD方式を採用しているが、位置や大きさを正確に再現する比較的大がかりな装置で、製造・設計での本格的シミュレーションや、将来は医療分野への応用も視野に入れる。また、米3Dシステムズの3Dプリンタの販売にも力を入れている。「人が触って確かめなければならない部分は3Dプリンタで出力し、全体を俯瞰するイメージとして『MREAL』を活用する」(キヤノンMJの梶山良幸・ドキュメントソリューション企画部ソリューション企画課課長)として、3Dプリンタで出力した現物とMRの組み合わせも採用する考えだ。
両社がVRやMRなどとHMDを組み合わせたシステム開発に力を入れるのは、今後、普及が見込まれるウェアラブルコンピュータを意識しているからだ。「Google Glass」のようなデバイスが普及することを見越した仮想と現実を融合した商材開発が期待される。(安藤章司)
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