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プロシップ 「地産地消」に転換へ 開発拠点のあり方を見直す
2014/06/05 19:15
週刊BCN 2014年06月02日vol.1532掲載
鈴木資史
総経理
実際、いち早く進出した中国市場では「資産管理」だけでなく、「現物管理」や「人事管理」などのソフト開発を担ってきた経緯がある。会計や税務処理的な見地から資産を効率よく管理する手法は、日本のような成熟市場でニーズが高い。一方、中国をはじめとする成長市場では、よりわかりやすいシステムを求めるニーズが強いことから、「現物管理」や「人事管理」を開発してきた。ユーザーが「現物管理」から「資産管理」へとステップアップするための役割も担う。
こうした商材の開発を担当しているプロシップ大連の鈴木資史総経理は、「中国なら中国、ASEANならASEANの会計制度や法規制、市場の成熟度によって製品に求めるレベルが異なるので、市場の近くに開発拠点を置くことが望ましい」と考えている。
地場市場に向けての開発であるならば、少なくとも為替リスクは回避できるし、人件費が上昇しても、それだけ地場に適した開発をスピーディに行うことで「総合的にみて、デメリットよりもメリットのほうが大きい」(鈴木総経理)とみる。まずは大連で先行してこうした「地産地消」の取り組みを進め、得たノウハウをASEANなど他の地域の開発拠点に応用していくことを視野に入れている。(安藤章司)
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