ニュース
ITコア クラウドサービスを新たな事業基盤に 既存商材をインテグレーション
2014/05/15 18:45
週刊BCN 2014年05月05日vol.1529掲載
代表取締役
また、クラウドサービスのためのデータセンター(DC)とサーバーは、エーティーワークスのサービス・製品を採用しているが、コンピューティングリソースの拡充が必要な場合は、新たにサーバーを追加するのではなく、エーティーワークスのプライベートクラウドサービス「レンタルプライベートクラウド」をサービスインフラとして使っている。さらに同社は今後、IaaS事業の新たな核として、「レンタルプライベートクラウド」をOEMで販売する方針だという。
この協業は、「レンタルプライベートクラウド」の提供元であるエーティーワークスにとっても、単なる販路の拡大以上のメリットがある。というのも、富山にDCとエンジニア部隊の本拠を置くエーティーワークスには、ユーザーが多い首都圏で、客先に出向いて「レンタルプライベートクラウド」をインフラとしたSIサービスを提供できるエンジニアのリソースがないからだ。山田代表取締役も、「当社は、サービサーであって、ユーザーでもあるということになるので、サービスそのもののレベルアップにも貢献するだろう。非常にいい補完関係だと考えている」と話す。
「レンタルプライベートクラウド」をベースにしたサービスのユーザーとしては、年内に10社程度のユーザー獲得を目指す。具体的な市場の分析はこれからだが、「既存ユーザーの中心である情報サービス系の企業だけでなく、あらゆる分野でニーズがありそうだ。企業システムのオンプレミスからクラウドへの移行が本格的に進む今後5年が勝負」という山田代表取締役。現在は数千万円レベルのクラウドサービスの売り上げを、10倍に拡大するという目標を掲げている。(本多和幸)
- 1
関連記事
ITコア 低価格IaaSでストレージ強化 高性能、価格訴求モデルを拡充
2014年も目が離せないクラウド 旬の有望商材を探しに行こう!
C(loud)Ierを目指せ クラウド時代が求めるインテグレータ