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キヤノンMJ、3Dプリンタ販売を本格化、3D CADやMRとの組み合わせで差異化
2014/04/10 18:45
これまで長年にわたって取り扱ってきた3D CADソフトとキヤノンMJグループが独自に開発しているMR(複合現実)システムを組み合わせて、「入力から出力まで、トータルに商材やサービスを提案する」(ドキュメントソリューション企画本部ソリューション企画課の月岡敦史氏)ことで差異化を図る。
MRシステムは、「MREAL(エムリアル)」の商品名でキヤノンMJグループが製品化しており、ヘッドマウント型ディスプレイ(HMD)を装着することで、現物があたかも目の前にあるかのような映像を映し出す仕組み。仮想(バーチャル)と現実(リアル)を複合させるシステムで、仮想部分は3D CADソフトで作成し、現実部分は3Dプリンタで出力する。例えば、「仮想と現実のそれぞれのプロトタイプを複合して、3Dプリンタで出力した部分には実際に手で触れられる」(月岡氏)ようにした。
入力から出力まで、トータルで商材やサービスを揃えることで、製造業だけでなく、建設業、教育サービス、将来は医療領域まで、「幅広い業種・業務に応用できる商材に仕立てる」(ドキュメントソリューション企画本部ソリューション企画課の松林辰祐氏)という。
キヤノンMJは、国内3Dプリンタ市場を、装置本体と材料、保守サービスを含めて2016年には340億円規模になると予想しており、うち同社がターゲットとする法人向け3Dプリンタ市場は260億円とみている。キヤノンMJは法人向け3Dプリンタ市場のシェア20%の獲得を目指しており、16年には関連サービスを含む売上高を100億円規模に拡大する計画を立てている。(安藤章司)
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