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KVH SIerやISVとの連携を強化 ITインフラと業種ノウハウで協業
2014/03/27 18:45
週刊BCN 2014年03月24日vol.1523掲載
パートナー
営業推進本部長
東京に本社を置くKVHの主要株主は大手投資会社の米フィデリティグループで、首都圏4か所、関西圏2か所、韓国と香港、シンガポールに合計9か所のDCを展開するアジア主要市場をカバーするDCネットワーク網を展開。英国のDCサービス会社のコルトとは、共通の株主をもつ兄弟会社で、コルトが展開する欧米市場におけるDCサービスとの相互接続性も高い。このため、アジア市場をはじめとする海外へ進出するユーザー企業をITの側面でサポートするSIerやISVにとって、KVHやコルトがもつDC網は活用価値がある。
それぞれのDCを複数の通信事業者の通信回線で相互に結んでおり、「ユーザーやビジネスパートナーは、アジア市場でのビジネスに最適なDCの立地や、複数の通信キャリアから最も適した通信回線を選べる」(妻鹿本部長)と胸を張る。すでに国内外でDCを展開している大手SIerにとっても、こうしたKVHのマルチキャリア対応の通信ネットワーク網はメリットがあり、中小SIerにとっては信頼性の高いDC設備が必要な業種・業態向けのビジネスでKVHと組みやすい。KVHは、「パートナーと組んで展開するビジネス規模を年率10%超の水準で伸ばしていきたい」と、パートナービジネスの拡大に意欲を示している。(安藤章司)
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