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情報オリンピック日本委員会、国際情報オリンピック2014台湾大会の日本代表を発表
2014/03/25 18:45
国際情報オリンピック(IOI)は、1989年にブルガリアで第1回が開催されて以来、毎年各国が持ち回りで開催。2014年の台湾大会で第26回を迎える。毎回70~80か国が参加し、各国は4人を上限に代表を送る。競技は、与えられた課題を解決するアルゴリズムを考え、プログラムを書き、実際にコンピュータ上で実行させてアルゴリズムの性能を競い合うもの。プログラミング能力だけでなく、すぐれたアルゴリズムを設計するための高い数理的能力が求められる。
今回、日本代表に選ばれたのは、開成中学校3年生の井上卓哉さん、灘高等学校2年生の小倉拳さん、筑波大学附属駒場高等学校2年生の隈部壮さん、開成中学校2年生の高谷悠太さんの4人。IOIは高校生までの生徒(18歳未満の高専生を含む)が対象で、日本代表はオンライン競技による予選や都内での本選、春季トレーニング合宿を通じて選抜した。
3月24日に開かれた日本代表の選考発表会で、IOIの筧捷彦理事長は、「国際情報オリンピックで実力をいかんなく発揮してほしい」と、代表を激励。賛助企業になっているNTTデータの冨岡洋子広報部長が、「競技だけでなく、海外の学生との交流を大切にして、お互いを理解する機会にしてほしい」とエールを送った。代表の一人、井上卓哉さんは、「できるなら金メダルを狙いたい」と意欲をみせた。なお、情報サービス業界では、富士通も活動に賛同している。
日本はインターネット産業が世界的に急発展を遂げていた97年から9年間、資金難などで代表を出せなかった経緯がある。IOIは基本的に個人競技だが、メダル獲得数などを国別に集計した順位では中国がトップレベルの実力国で、これに次ぐ強豪国はロシアや韓国、台湾、アメリカ、東欧諸国が名を連ねている。前回のIOI 2013オーストラリア大会では、日本は11位だった。
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