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キヤノンソフトウェア 「Web Performer」の最新版を発売 3年間で1000本、40億円の売り上げを目指す
2014/02/13 18:45
週刊BCN 2014年02月10日vol.1517掲載
最新版では、開発のしやすさを改良した。従来は、Excelのような表形式で項目とデータを関連づけてアプリの操作画面を設計していたが、事前のイメージ通りの画面に仕上げるには、一定の知識とスキルが必要だった。しかし、最新版の「V1.4.0」には、操作画面の完成形に近いかたちの開発画面で作業ができるレイアウトエディタ機能を追加し、ドラッグ・アンド・ドロップでの容易な画面設計を実現した。また、レイアウトエディタ上では、画面項目間の参照関係やカーソルの移動順など、項目に設定している属性情報も確認することができる。
同社ソリューション事業本部事業企画本部ソリューション企画部の高橋嘉文部長は、「業務要件と実装要件の登録の仕方をわかりやすくするということを念頭に、機能を改善した。レイアウトエディタによって、できたものがイメージと違うということもなくなるし、項目間の参照関係なども一覧できるので、設計上の間違いが起きにくいのもメリット」と、最新版の機能に自信をみせる。
さらに、これまでは商用データベースにしか対応していなかったが、オープンソースのデータベースであるMySQLも実行環境に追加した。これによって、「クラウドシステムのオープン化の要請に応えた」(高橋部長)という。
キヤノンソフトは今後3年間で、1000本のライセンス導入と、40億円の売り上げを目指す。高橋部長は、「従業員数300人以上の企業や中小のSIerがメインのターゲット。潜在顧客は6000社とみている」と話しており、十分達成可能な数字だと意気込む。親会社であるキヤノンマーケティングジャパンの販売網も生かして、全国で新たなユーザーの開拓を進めていく。(本多和幸)
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