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ニッセイコム 巧みなマーケティング 給与ソフトの拡販につなげる
2014/01/16 18:44
週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載
執行役員
契約社員や派遣社員など非正規社員の比率の高まりによって、従来の正社員中心の給与体系ではカバーしきれない領域が増加している。「GrowOne Cube」の給与モジュールでは、こうした多様な働き方をカバーできるよう柔軟性を高めた。また、病院など複雑な給与処理が求められる医療機関からの受注を獲得するといった民間企業以外の領域における拡販でも成果を上げた。
人事給与分野では、ERPベンダーのワークスアプリケーションズや、東芝ソリューションの「Generalist(ジェネラリスト)」などが有名だが、いずれも中規模から大規模の企業をメインターゲットとしており、「中小規模の事業所向けで、多様化した働き方や複雑化する給与体系に対応できる人事給与パッケージソフトがなかった」(同)。そこで、自社開発の「GrowOne Cube」の給与モジュールを徹底的に改善して、中小規模事業者のニーズの変化に対応した。フタを開けてみると、中規模事業者からの受注も増える結果となり、ライバルが強みとする中規模以上の市場も狙えるポジションまで間合いを詰めることができた。
人事給与モジュールで弾みをつけたことから、今後は「GrowOne Cube」シリーズの販売管理や財務会計モジュールの販売にも力を入れる。販売にあたってはパートナーとの連携も重視しており、全体の3割ほどは「パートナー経由での販売を見込む」とパートナーの技術や営業的な支援を積極化する。こうした取り組みによって、「GrowOne Cube」の主要モジュールは今後3年で1000モジュールの販売を目指す。(安藤章司)
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