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ネットワン、愛知県のプライベートクラウド基盤と遠隔バックアップを構築
2014/01/14 18:44
愛知県は、情報通信技術の総合指針「あいちICTアクションプラン2015」をもとに、経費削減や安定運用を実現するために、汎用機の廃止と情報システム基盤の再構築に取り組んでいる。汎用機の運用に対しては、(1)長年の運用によって業務システムのプログラムが複雑化し、法制度改正などへの対応が困難(2)プログラム修正や運用管理ができる技術者が減少し、運用保守要員の安定した確保が困難(3)稼働している業務システムの要求する処理能力に比べ、汎用機の能力が過大――といった課題があった。
そこで、プライベートクラウド基盤を新たに構築して業務システムを移行し、2014年3月末に汎用機を廃止することを検討。主な要件として、「運用コストの削減」「安定稼働」「ベンダーロックインの排除」を挙げた。これに対してパートナー企業とネットワンシステムズは、共同で「運用管理が容易で安定稼働を実現する先進仮想基盤」「運用管理負荷を大きく低減するシステム運用管理基盤」「全庁で利用できるシステム共通基盤」「OS・ミドルウェアなどによるアプリケーション基盤」などの特徴をもつプライベートクラウド基盤を提案。高い信頼性や、運用コストを削減できること、全庁のシステムにわたる効率の向上を考慮したことが、県に高く評価された。
新基盤は、13年10月に稼働。今後、愛知県は、大型の汎用機で稼働している12個の業務システムや、個別のサーバーで稼働している業務システムを新基盤に順次移行し、運用コストを削減する。さらに、これらの業務システムのデータを県外の施設にバックアップすることで、東南海地震に備えた事業継続・災害対策にする。
プライベートクラウド基盤の主な製品は、仮想化ソフトが「VMware vSphere」、サーバーが「Cisco UCS Bシリーズ ブレードサーバ」、データセンタースイッチが「Cisco Nexus」、共有ストレージが「EMC VNX」、重複排除バックアップストレージが「EMC Avamar」。
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