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日本ストラタステクノロジー OpenStack対応の高信頼性技術を提供 基幹系システムのクラウド化も後押し

2013/12/12 18:40

週刊BCN 2013年12月09日vol.1509掲載

 日本ストラタステクノロジー(飯田晴祥社長)は、これまでノウハウを蓄積してきたITシステムの高可用性、高信頼性技術をOpenStackベースのクラウド環境向けにソフトウェアソリューションとして提供する。

飯田晴祥
代表取締役社長兼
アジアパシフィック
プレジデント
 同社は、11月12日に記者発表を開き、クラウド対応高信頼性ソリューションの戦略を明らかにした。飯田社長は、「ストラタステクノロジーは、1980年の創業以来、無停止コンピューティングの専業ベンダーとして技術・ノウハウを蓄積してきた。ITのインフラが進化し、クラウドが主流になっている現在、これに対応するソリューションが不可欠」と、開発の背景を説明した。

 同社のソリューションは、Open Stackに高信頼性技術をソフトウェアとして組み込み、OpenStackのコントロール・プレーンやワークロードに高可用性を提供するもの。ワークロードは、仮想マシンごとに可用性のレベルをユーザーが選択し、変更することができる。結果的に、仮想マシン上で動かすOSやアプリケーションなどのソフトウェアにも高い可用性を提供することになるので、基幹業務系システムなどのクラウド移行も後押しすることになりそうだ。同社はこうした一連のコンセプトを「SDA(Software Defined Availability)」と名づけ、その意義を訴求する考えだ。

ナイジェル・
ダッソー
米ストラタス
テクノロジー
副社長CMO
 日本での記者発表に合わせ、米ストラタステクノロジーのナイジェル・ダッソー副社長CMOも来日した。クラウドに対するユーザーの懸念について、「ストラタスの調査で最も目立ったのが、複雑性と信頼性への懸念。可用性へのニーズも高まっている。これらには、状況、タイミングによって異なる要求がある」と説明。さらに、「それを解決するのがSDA。システム停止の防止と復旧判断を、ハードウェアからソフトウェアレイヤに移行する。OpenStackなので、ベンダーロックインはなく、アプリケーションにも手を加えなくてもいい」と話し、SDAの価値をアピールした。

太田安信
常務執行役員
ソリューション
サービス
事業本部長
 また、日本市場での事業展開を説明した太田安信・常務執行役員ソリューションサービス事業本部長は、「大量の基幹業務系システムのクラウド化では、パブリッククラウドの可用性が問題になる」として、SDAがその解になることを示唆。クラウドサービスプロバイダを指向するITサービス企業に対して、幅広くSDAソリューションを提供していく方針を示した。(本多和幸)
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外部リンク

日本ストラタステクノロジー=http://www.stratus.co.jp/