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フォースメディア QNAP製NASの販売拡大に意欲 売上高を現状の2倍に
2013/12/05 18:40
週刊BCN 2013年12月02日vol.1508掲載
同社は、「Turbo NAS」を販売する際、ノーマルのドライブだけでなく、ミドルクラスやミドルハイクラスのドライブ、大手サーバー・ストレージベンダーのシステムで採用されているニアラインクラスのドライブなど、用途に合わせたドライブを提案することでユーザー企業を獲得している。
10月発売のSAS対応モデルは、省電力・低発熱を実現する、2.5インチドライブ搭載専用の高密度24bayラックマウントモデル、3.5/2.5インチのドライブを搭載できる16/12bayラックマウントモデル2機種の合わせて3機種。オフィスの基幹インフラとしての用途、教育機関や研究機関が検証用として使うことなどを想定して新規顧客の開拓を図っている。
「Turbo NAS」のOS「QTS4.0」は、ウェブベースの管理環境でマルチタスク・マルチウィンドウ対応の直感的なグラフィカルユーザーインターフェースを備えて操作性を高めている。システム管理者の少ない中小企業でも使いこなすことができる製品だという。池田社長は、「他社製品よりもリーズナブルで高性能という評価をユーザー企業から得ている」とアピールする。そのため、「売上高を大幅に伸ばし、国内シェアの拡大を図ることができる」と自信をみせている。
台湾QNAPは、ネットワークカメラやデジタルサイネージなどのビジネスに力を入れていることに加えて、NASを事業の柱の一つに据えており、日本市場での広がりに期待している。リーCEOは、「売上高全体として、昨年が140億円程度の実績で、今年は約160億円を見込んでいる。日本での販売がさらに増えれば、来年は大幅な売上増を果たすことができる」と見込んでいる。なお、台湾QNAPはNAS事業でコンシューマに対するサービス拡充も進めている。「QTS4.0」によって、写真、音楽、ビデオなどホームエンタテインメント向けのアプリの充実を図るとともに、パーソナルクラウドの構築やマルチデバイスでの同期化などにも取り組んでいる。(佐相彰彦)
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