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NTT ComとBCN、大阪でセミナーを開催、「クラウドを売る」成功ポイントを解説
2013/12/02 18:40
NTT Comは、「パートナーとの協業」を重要戦略に掲げ、自社のクラウドサービスや通信回線サービスなどとパートナーの製品を組み合わせて、共同でマーケティングを行うことでIT需要を掘り起こす姿勢を鮮明にしている。セミナーでは、クラウド商材の市場トレンド、NTT Comのクラウドサービスとパートナープログラムなどを解説したほか、NTT Comとパートナーとの協業事例も紹介した。
冒頭、デロイトトーマツコンサルティングTMT/Eユニットの八子知礼執行役員・パートナーが、「激変!モバイル・クラウド時代にSMB市場で売れるITベンダー像とは」と題して基調講演。本来、大企業よりもクラウド導入のメリットが大きい中小企業市場が十分に開拓されていない現状を踏まえて、「モバイルとクラウドは非常に親和性が高く、組み合わせることが重要。新しいビジネスチャンスにつながる。製造業の現場などは先行しているが、それ以外の領域でも、生産性向上を提案できるマーケットは国内に山ほどある」と指摘。こうした市場を開拓するためには、「IT部門だけでなく、ビジネスライン部門や特定の業種に強みをもつ新しいパートナーとの連携が必要だ」と訴えた。
NTT Comからは、西日本営業本部第三営業部門の中山幹公担当部長が、「SIer/ISVの皆様のビジネスにパワーをチャージするNTT Comのクラウドとパートナー様向けプログラム」をテーマにプレゼンテーション。クラウドサービスと、その利用に必要不可欠なネットワークを一体的に運用・保守し、グローバルでシームレスにソリューションとして提供できる強みを訴えた。さらに、パートナーに対して、「ユーザー企業のグローバルなクラウド/DCのニーズをサポートする体制構築を支援できる。クラウド周辺でさまざまなパートナーリング事例が生まれている。皆さんのクラウドビジネスの発展に、当社の商材は必ずお役に立つ」とPRした。
パートナーとの連携事例では、パナソニックソリューションテクノロジー ソフトウェアグループソフトウェア技術チームの松田佳代参事が、「Web会議システムが抱える課題をどのように解決したのか? ~SEが語る改善ノウハウと活用事例ご紹介~」、アイ・オー・データ機器システム営業部の中村一彦専任部長が「クラウドサービスとオンプレミスストレージの連携」と題して、それぞれ自社の事例を披露。NTT Comとの協業によって自社商材の技術的な課題を解決し、コストパフォーマンスの高いクラウドソリューションを構築できたことや、マーケティングで大きなメリットを得られたことなどを紹介した。
講演終了後は、全講演者が参加してパネルディスカッションを行い、ITの流通の視点からクラウド商材を売る際の課題などを整理。「クラウドで何かの商材を単独で提供する時代は終わった」などの意見が出た。(本多和幸)
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外部リンク
デロイトトーマツコンサルティング=http://www.tohmatsu.com/jp/tc/
NTTコミュニケーションズ=http://www.ntt.com/