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インテック武漢 国内外でシームレスな開発 仮想開発基盤をフル活用へ
2013/11/28 18:39
週刊BCN 2013年11月25日vol.1507掲載
総経理
一般的にオフショア拠点では、最も付加価値が低くて工数が多い「製造工程(コーディング)」を中心にアウトソーシングするケースが多いが、インテック武漢は内部設計から結合テスト段階まで、一括して請け負う実力を備えている。業種・業務ごとのノウハウも蓄積してきたことから、「受注した案件の内容によって、富山をはじめとする国内開発拠点と武漢とで、それぞれのSEのノウハウをもち寄りながら一体的な開発を行う」ことで、一段の付加価値向上を目指す。
インテック武漢は、もはや人件費の安さが求められるオフショア拠点ではなく、「仮想的な国内ニアショア拠点」に近いポジションにある。今後は日本で受注した案件をはじめ、インテックグループの上海や大連、ASEANの各拠点のソフト開発をリードしていく重要拠点として位置づける。内陸部にある武漢は人件費が比較的安定しているとはいえ、コスト面での魅力を打ち出せるのは向こう3年程度とみられており、業態の転換を急ぐ。
また、中国国内での受注案件が大幅に増えることが期待されている。直近では対日オフショア開発がほぼすべてを占めるが、今後3年の間に中国国内向けの開発案件が3割、日本など対外オフショア案件が7割ほどの構成比へと変化していく可能性が高い。これと並行してインテック武漢の人員も今の約60人体制から100人規模へと拡充することを視野に入れ、さらなる事業拡大を目指す。(安藤章司)
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