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SAP、「SAP HANA」の最新版「SP7」で脱アプライアンスへ
2013/11/27 18:39
2010年11月のリリースから、半年ごとにサービスパックを提供している「SAP HANA」。最新版「SP7」のポイントは、プラットフォームとしての柔軟性の強化にある。
「SAP HANA」は、「HANA」が「High-Performance Analytic Appliance」の略であることからわかる通り、これまでは最適化されたハードウェアに搭載するアプライアンスとして提供してきた。ところが「SAP HANA SP7」では、その方針を変えた。脱アプライアンスである。
アプライアンスの形態は今後も続くが、「SAP HANA SP7」では、ユーザー企業がもつストレージやサーバーなどの既存資産も活用できるようになった。目指したのは、「エンタープライズ系のITを一手に引き受けられるプラットフォーム」(SAPジャパン バイスプレジデント ビジネスソリューション統括本部 堀田徹哉本部長)への進化。そのためには、より多くの環境に対応することが求められるというわけだ。
このほかにも、「SAP HANA SP7」は、開発環境の強化、連携するデータソースの拡大、高可用性(HA)と災害復旧(DR)構成を拡張する機能強化などを提供する。(畔上文昭)
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