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日本事務器 医療ITビジネスの商機を拡大 三つの重点ポイントで
2013/11/21 18:39
週刊BCN 2013年11月18日vol.1506掲載
日本の医療費は年間およそ1兆円規模で増え続ける状況が続いており、医療費の抑制が大きな課題となっている。介護費も増加し続けていることから、医療や介護、健診などとの情報共有も強く求められている。NJCの岡山公彦ヘルスケア・文教ソリューション事業推進部長は「NECと連携を密にとりながら、われわれのビジネス領域を拡大させていく」方針を示す。
また、NECの地域医療連携ネットワークシステムである「ID-Link」を最大限に活用しながら、地方圏の地域医療連携ビジネスの活性化を図る。医療・介護のリソースが限られている「地方圏のほうが医療連携に積極的で、すでに連携による成果を出している地域も少なくない」(NJCの青木高宏・医療・公共ソリューション販売推進部長)と分析する。
介護や訪問医療の分野では、スマートデバイスやクラウドを活用したサービスを拡充する。少子高齢化が進むなかで、高価でコストのかかる医療や介護施設だけで患者や介護利用者を受け付けるのは限界があるとされ、在宅での介護・医療の充実が指摘されている。こうした場合、介護や医療従事者はスマートデバイスを片手に訪問し、必要な情報をクラウドなどから取り出すというニーズが高まる。
在宅分野においても医療と介護をどう連携させるかはまだ未確定な部分が多いが、NJCは技術的な対応力を高めることで市場のニーズの先取りを狙う。将来的には社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の医療分野への応用も検討されるなど、医療ITビジネスの変化をビジネスチャンスにつなげることで事業拡大を目指す。(安藤章司)
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