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日立、フラッシュストレージ事業推進、自社開発フラッシュの搭載機種拡充など
2013/11/13 18:40
「HAF」は2012年11月に発売。それ以前、日立のストレージで活用していたフラッシュは他社から調達したものだったが、以後のニーズを見越して、高性能と低価格を両立するには自社開発が最適と判断し、「HAF」を開発した。「HAF」は世界で発売し、約1万台を販売した実績がある。このうち約80%が日本以外の国で「日本は2~3年後に本格的なニーズが出てくる」(情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部の角田仁主管技師)とみている。
発売したのは、「Hitachi Unified Storage 150」向けの1.5TBモデル(381万6750円)、「Hitachi Virtual Storage Platform」向けの3.2TBモデル(642万750円)、「Hitachi Unified Storage VM」向けの3.2TBモデル(642万750円)。
発表会見で、角田主管技師は、「ビッグデータに対する企業の投資額は、全世界で増加する。そのなかで、ストレージの需要はHDDからフラッシュに移り変わるだろう。日立はそのニーズを先取りするために、フラッシュの自社開発に踏み切った。とくにSAS HDDをフラッシュに置き換える提案を強化していく」と説明した。
さらに、フラッシュの価格が高いことに触れ、「10年前に比べると、フラッシュのビットコストは10分の1になり、確実に下がっている。今後も低価格化は進み、17~18年にはHDDとフラッシュのビットコストは同じになるだろう」とした。
日立は、「HAF」の新モデルに加えて、オールフラッシュ型ストレージ「Hitachi Unified Storage 150all flash」と「Hitachi Unified Storage VM」の処理性能を2倍にするソフト「Flash optimization」も発売した。(木村剛士)
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