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「Oracle Days Tokyo 2013」次世代DBなど新たなイノベーションを紹介、SPARCサーバー新製品も
2013/10/31 18:39
オープニングを飾った「Database & Business Analytics Summit」では、米オラクルのデータベース(DB)・サーバーテクノロジー担当であるホアン・ロアイザ シニア・バイスプレジデントが「オラクルの次世代データベース戦略~最新インメモリ・テクノロジーとOracleExadata 最新情報」、日本オラクルの三澤智光専務執行役員テクノロジー製品事業統括本部長が「オラクルのビッグデータ戦略~モバイル、ソーシャル、クラウド~」と題して、それぞれ基調講演を行った。
ロアイザ シニア・バイスプレジデントは、9月に米国サンフランシスコで開催した「Oracle OpenWorld 2013」で、来年市場に投入することを発表した「Oracle Database」のインメモリ・オプションの概略を説明。「オラクルのインメモリ技術は、既存のアプリケーションを何も変更しないでこれまでより高速化できる。ユーザーは、コマンドを管理するだけで、非常にシンプルで導入が簡単だ。可用性にもすぐれ、世界中で最もミッションクリティカルなシステムにも使っていただける」と話し、DB市場を変革する製品であるとした。
また、DBをクラウドで提供する「Database as a Service(DBaaS)」にも力を入れる方針を明言。プラットフォームには、DBアプライアンス「Oracle Exadata」を活用する。ロアイザ シニア・バイスプレジデントは、「Exadata」について、「DB用に設計された最適なスケールアウト・プラットフォーム。パフォーマンス、可用性、キャパシティが他のプラットフォームに比べて圧倒的にすぐれている」として、DBaaSによってユーザーがDBを導入する際のハードルが下がると説明した。
一方、日本オラクルの三澤専務執行役員は、まず、オラクルグループ全体の方針としてクラウド事業の強化を念頭に企業買収を積極的に進めており、「SaaSに強いベンダーになりつつある」と説明。「売上げの約12%にあたる年間5000億円の研究開発投資を行っている。これはIBMとほぼ同額」と話し、R&D分野にとくに力を入れていることを強調した。
また、ビッグデータソリューションの新製品として、BI(ビジネスインテリジェンス)のUI(ユーザーインターフェース)を構築するアプリケーション「Oracle BI Mobile App Designer」を紹介した。三澤専務執行役員は、「WindowsクライアントだけがBIの対象ではない。スマートデバイスも含めて、より多くの人にわかりやすく情報を届けることが重要で、そのためにはデバイスごとに最適化されたUIが必要」と話し、「Oracle BI Mobile App Designer」が、コーディング不要で、マッシュアップで容易にこうしたUIを開発できるすぐれたアプリケーションであるとアピールした。
2日目の23日には、PARCサーバーの新製品「SPARC M6-32」サーバーと、このサーバーをコアとするエンジニアド・システム「Oracle SuperCluster M6-32」を発表した。「SPARC M6-32」は、前世代の「SPARC M5」プロセッサからコアが12個に倍増した「SPARC M6」を採用したハイエンドサーバーで、最大32TBのメインメモリと最大32個の「SPARC M6」プロセッサを搭載できる。また、「Oracle SuperCluster M6-32」は、「Oracle Database」に最適化した最速のエンジニアド・システムで、DBやアプリケーションをインメモリで実行する際などに、すぐれたパフォーマンスを発揮する。
国内の販売体制は、従来、SPARCサーバーを扱ってきたパートナー経由が中心となるが、賛同パートナーとして、東芝ソリューション、TIS、CTC、NEC、NTTデータ先端技術の5社が名を連ね、エンドースメントを発表するなどした。
なお、「SPARC M6-32」サーバーは、前世代の「SPARC M5-32」サーバー発売から約半年でのリリースとなったが、「SPARC M5-32」の販売も継続する。(本多和幸)
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