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エプソン、社内ネットワーク環境で「メールプリント」を運用できるサーバーアプリケーションを発表
2013/10/21 18:39
「メールプリント」は、パソコンやスマートデバイスなど、メールを送信できる機器からプリンタにメールを送ると、「Epson Connect サーバー」を経由して、本文や添付ファイルを印刷できるクラウドサービス。本社・本部から店舗や工場、支店などへ文書を配布したり、連絡したりする際に、ファクスの代わりに利用できる。プリンタのもつ高解像度によって、高精細で見やすく印刷できるだけでなく、インターネット回線を利用するので、ファクス通信費を削減できる。
2011年8月にサービスを開始し、すでに十数社が利用していたが、「セキュリティを重視して、自社のサーバーで運用したい、サーバーダウンのリスクを軽減したい、カスタマイズしたいなどの要望が寄せられるようになった」(エプソン販売販売推進本部長の中野修義取締役)ことから、新製品を投入することになった。
「メールプリント for エンタープライズ」は、ユーザーの社内ネットワーク環境で「メールプリント」を運用できるサーバーアプリケーション。社内ネットワークを利用するので、セキュアに運用でき、ユーザー自身が簡単にシステムを構築して、サービスレベルの確保やメンテナンス時間の管理ができる。個別にプリンタを指定して印刷したり、多拠点に一斉配信印刷したりする「プッシュプリント」に加え、新たにメールを一時的にサーバーに保管し、ログイン認証後に印刷を実行する「プルプリント」機能を搭載。これによって、外出先のスマートデバイスからメールを送信して、すぐに受け取れない場合でも、プリントの取り間違いや放置プリントを防ぐ。
商品構成は、アプリケーション本体として、プリンタ5台分のライセンスを含む「基本システム」を提供。オプションとして、登録するプリンタ数に応じた「ライセンスパック」や、ユーザー管理を行う「ディレクトリーサービス」と連携する「ディレクトリーサービス連携オプション」を用意する。
対応機種は、ビジネスインクジェットプリンタ「PX-1600F」「PX-1700F」、ページプリンタ「LP-S7100」など全18機種。基本構成価格は10万円から。飲食・小売業などの多店舗を展開する法人や、文教・官公庁などの多拠点を管理する機関、外勤の営業が多い法人などをメインターゲットとして、発売後3年間で1000システムの販売を目標とする。
エプソン販売新事業企画部の安川尚昭部長は、「ユーザーの業務要件に合わせたサービスレベルで運用できる『柔軟』、情報漏えいを気にすることなく離れた場所へプリントできる『安心』、パソコンを介すこることなくスマートデバイスからプリントできる『便利』の3点が新製品のセールスポイント」と説明。また、「本社から39拠点に対して、5枚のプリントを一日あたり2回行う場合、ファクスと比べて5年間で42.5%の累積コストを削減することができる」とアピールした。
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