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NCLC SDNの商機をつかむ ソフト/サービスに注力
2013/09/19 18:34
週刊BCN 2013年09月16日vol.1497掲載
2012年5月に、SDNの標準技術であるOpenFlowに対応したスイッチ「PICA8」の取り扱いを開始。インターネットサービスプロバイダや大学、研究所など、大規模なネットワークを運用するユーザーを中心に提供してきて、これまでおよそ500台の導入実績を積み上げてきた。
同社はこうした実績を踏まえて、機器販売の延長線上にあるSDNの構築サービス、セキュリティやトラフィックの負荷分散といったSDN上で動くアプリケーションの開発に力を入れていく。ソフト/サービスを主な商材として、SDNのコストメリットや柔軟なネットワーク構成を訴求し、本格的な市場開拓を目指す。
日本では、現在、グーグルジャパンなど、ネットワークを運用する大手のユーザー企業はSDNを自社で構築して活用に乗り出している。しかし、その下のレイヤーにあるクラウド事業者や通信キャリアは、まだSDNの実証実験を行っている段階にある。
NCLCの関根社長は、「2015年をめどに、クラウド事業者や通信キャリアもSDNの本格使用に踏み切るだろう。それに伴って、SDN構築やアプリケーション開発に関しての需要が生まれる」と予測する。SDNの構築力を磨いて、他社に先駆けて提案活動に取り組もうとしている。
SDNの登場は、ハードウェアメーカーの通信機器を販売するネットワークインテグレータに、ビジネスモデルの再編を促す。関根社長は、早い段階からSDNビジネスに注力することによって、市場環境の変化への対応を急ぐ。(ゼンフ ミシャ)
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