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米AMD パソコンへのAPU提供に意欲 ゲーム機器でシェアを高める
2013/09/19 18:34
週刊BCN 2013年09月16日vol.1497掲載
CSO
そのなかで、主力に位置づけるパソコン向けビジネスは、世界的に市場が成熟している状況だ。しかし、「だからこそチャンスがある。他社では提供していないAPUでパソコンの価値を高めていく」とアピールする。
ゲーム機器向けビジネスに関しては、需要の増大によって市場が拡大していることに加え、「プレイステーション3」や「Xbox360」「Wii」などにGPUを提供することでシェアが拡大。この分野が貢献して、今年度(2013年12月期)第2四半期にグローバルで36.4%のシェアに達したという。
同社は、2013年度第2四半期の業績が売上高で前年同期比18%減の11億6100万ドル(約1170億円)、最終損益が7400万ドルの赤字(前年同期は3700万ドルの黒字)と厳しい状況に陥っている。しかし、「Kabini」のコードネームで開発してきたクアッドコアAPUや、脱着や液晶部分の回転などでタブレット端末としても使えるノートパソコン向けのAPU「Temash」などを市場に投入。両方とも、これまでCPUとGPUで別だったチップセットの統合を実現し、基板に実装する際の実装面積を小さくできるようになったことから、パソコンメーカーなどがクライアント端末を薄く設計できるようになった。
他社との差異化を図る製品を発売したことで、「今後、ビジネスが拡大することは確実」と自信をみせている。(佐相彰彦)
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