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ASPICフォーラム2013、急拡大するクラウド市場の最新情報を紹介、アワードでは4部門・36社を表彰
2013/09/11 18:39
ASPICは、クラウドサービスの普及・啓発や市場創出に取り組むNPOで、フォーラムやアワードは、その中心事業の一つ。開会にあたって河合会長は、「安倍政権もITを経済成長の起爆剤と位置づけ、クラウドはその中核を担うはずだ。東京オリンピックの開催も決まり、インフラ整備にクラウドで新しいソリューションを提供するチャンスにもなる」と話し、ビジネスチャンスの拡大に向け、ASPICの活動をより活発にする方針を示した。
特別講演では、総務省の吉田靖政策統括官が登壇。8月に発表した平成26年度予算の概算要求に沿って、IT関連施策の展望を解説した。ビッグデータ、オープンデータの利活用やICTによる被災地復興、教育分野でのICT活用、サイバーセキュリティの強化などを進める方針だ。
さらに、国内ICT産業の国際競争力強化に向けた取り組みに言及。「日本のICT産業はガラパゴス化しているといわれるが、これまでの独自技術開発のすべてがよくなかったのかといえば、そうではない。それを世界に売り出していくための戦略が不足していた。総務省や中央省庁だけでなく、産業界と一体になって戦略を構築していきたい」と参加者に協力を呼びかけた。
特別講演の後は、「第7回ASP・SaaSクラウドアワード2013」の受賞者発表と表彰式に移った。今年の受賞者は、4部門・36社。各部門のグランプリ受賞企業と受賞サービス名は次のとおり。
ASP・SaaS部門――NTTデータ「『BeSTA』を利用した地銀・第二地銀向けASP共同利用型センター」
PaaS・IaaS部門――日立製作所「プラットフォームリソース提供サービス」
データセンター部門――NTTコミュニケーションズ「東京第6データセンター」
ユーザ部門――ヒロウン「NEXLINK」
(本多和幸)
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