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ソフトバンクBB 「XP マイグレーションセンター」を開設 OS移行の効率化と生産性向上を訴求

2013/08/29 18:34

週刊BCN 2013年08月26日vol.1494掲載

 ソフトバンクBB(孫正義社長)は、来年4月9日のWindows XPのサポート終了に合わせて、ユーザーのOS移行に関する技術的支援などの相談に対応する「ソフトバンクBB XPマイグレーションセンター」を7月23日に開設した。OSのマイグレーションに伴う「PC/OSのデータ移行」「クライアントアプリの延命・移行」「ワークスタイル移行」「移行先の推奨クライアント」の四つの観点で商材を提案している。

 「ソフトバンクBB XPマイグレーションセンター」では、「PC/OSのデータ移行」について、主に移行先PCのセットアップを効率化するソフト「Symantec Ghost Suite Solution」を提案している。ビジネスソフトウェア統括部第2マーケティング部の加藤丈晴部長は、「新規PCのマスターイメージを作成して、数百台ものクライアントに一元的に展開できる。一台ずつセットアップする負担を大幅に軽減できる」と説明する。さらに、使用済みPCのデータを完全に消去する機能を搭載しており、廃棄するPCからの情報漏えい対策に役立てることができる。

 「クライアントアプリの延命・移行」については、アプリケーション仮想化ソフト「VMware ThinApp」を提案。仮想化ビジネス統括部の友秀貴統括部長代行は、「当社は、『VMware ThinApp』を活用して、XPから移行できなかったアプリケーションについて、約10万台分を延命した実績がある」とアピールする。同社のアプリケーション仮想化の売上高は、12年度に前年度に比べておよそ3倍に成長しており、数億円規模のビジネスになっている。「今年度も同じ程度の成長を見込んでいる」(友統括部長代行)という。

 「ワークスタイル移行」については、日本マイクロソフトのクラウドサービスとソフトバンクBBのサポートを組み合わせた「BBWorks Office 365」を提案。モバイルクラウドビジネス統括部の伊藤孝太統括部長代行は、「OSの移行を機に、Officeを刷新するユーザーは多い。『BBWorks』では、1ユーザーあたり5デバイスまでインストールすることができ、アップデートの手間もかからないので生産性の向上に寄与する。また、タブレット端末とWi-Fiルータ、『BBWorks』をまとめて月額で提供するメニューも用意してある」と説明する。

 「移行先の推奨クライアント」については、国内外12社のデバイスベンダーのクライアントPCを用意。ユーザーのニーズに柔軟に対応する体制を敷いている。(真鍋武)

(左から)ビジネスソフトウェア統括部第2マーケティング部の加藤丈晴部長、仮想化ビジネス統括部の友秀貴統括部長代行、モバイルクラウドビジネス統括部の伊藤孝太統括部長代行
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外部リンク

ソフトバンクBB=http://www.softbankbb.co.jp/ja/