ニュース
米IBM、セキュリティ事業のTrusteerを買収、イスラエルに研究所を設立
2013/08/20 18:34
2006年設立のTrusteerは、米ボストンとイスラエルのテルアビブに拠点をもつ。金融機関を中心に、従来のセキュリティソフトが見逃す可能性のある脅威を特定し、トランザクションが行われる前に、詐欺や口座の乗っ取りを防ぐツールを販売している。米国の上位10行のうち、7行がTrusteer製品を利用しているという。
IBMは、Trusteer製品をポートフォリオに追加することによって、セキュリティをクラウド経由で提供する「Security as a Service」や、スマートフォンやタブレット端末を狙う標的型サイバー攻撃からの防御、安全なモバイル取引などのソリューションを強化する。
さらに、イスラエルのソフトウェア・セキュリティ研究開発チームと、テルアビブにあるTrusteerの研究開発チームを統合し、「IBMサイバーセキュリティー・ソフトウェア研究所」を設立する。Trusteerが3000万以上のエンドポイントから収集したデータを分析して、リアルタイムで実行するインテリジェンスを開発し、IBMのセキュリティ製品に組み込む。(ゼンフ ミシャ)
- 1
関連記事
揺れるx86サーバー市場 米IBMの事業売却報道について考察
石巻市スマートシティ 全国に先駆けて商業モデルを構築 日本IBMが裏で支える
東芝と日本IBM 省電力とセキュア実現のクライアント管理ツール発売 BIOS自社開発の特性を最大限発揮