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BCN、大阪でNTT Comと共同でSIer/ISV向けセミナーを開催、協業で商機をつかむ
2013/07/12 18:34
「クラウド市場の動向とクラウド時代のITベンダーの中堅・中小企業開拓戦略とは」をテーマに基調講演に立ったのは、矢野経済研究所 情報通信・金融事業部の野間博美主席研究員。「クラウドは、まだまだ浸透していないが、リソースからの解放やコストからの解放といったメリットからすれば、中堅・中小企業に最適なソリューションだ。『セキュリティに関する不安はいらない』といったうまいセールストークでユーザー企業の悩みを払拭すれば、クラウドはシステムインテグレータにとって強力な武器になると確信している」と語った。
クラウドの提案手法については、「ユーザー企業の情報システム部門ではなく、社長をはじめとする経営層に直接アプローチする必要がある。そして、クラウドによって何を解決するかということと、ビジネス上のメリットを訴求し、トップダウンの導入決裁につなげるのがポイントになる。経営者の横に立って、一緒にビジネスの改革を実現する提案力が求められる」とした。
続いて、NTTコミュニケーションズ 西日本営業本部 第三営業部門の中山幹公担当部長が登壇。「SIer/ISVの皆様のビジネスにパワーをチャージするNTT Comのクラウドとパートナー様向けプログラム」を紹介した。
中山担当部長は、「当社はクラウドに注力し、グローバルで展開している。パートナーの方々には、ぜひ当社のリソースを活用し、国内クラウドと組み合わせたグローバルクラウドの提案をしていただきたい」と、協業モデルを訴えた。 パートナー支援として、パートナーソリューションプロモーション(PSP)を展開。NTT Comのウェブサイトで共同ソリューションのパッケージを紹介し、営業をサポートする。中山担当部長は「2014年3月までに100パッケージを揃えたい」と述べ、さらに、パートナーの商材を紹介するセミナーを「10月に大阪での開催を予定している」とした。
このほか、アドソル日進 ソリューション営業統括部の吉村隆男シニアコンサルタント、JALインフォテック ソリューション・サービス事業本部 営業統括部の小池由高営業部長、eBASEの窪田勝康取締役執行役員CFOがセッションを行い、クラウドの活用事例を紹介した。会場には80人以上のICT業界関係者が集まり、クラウドの話題に高い関心を寄せていた。(ゼンフ ミシャ)
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