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<WPC 2013>ケビン・ターナーCOOが基調講演、恒例の他社比較で優位性を強調

2013/07/11 18:34

【ヒューストン発】米マイクロソフト(スティーブ・バルマーCEO)がテキサス州ヒューストンで開催している「Worldwide Partner Conference 2013(WPC 2013)」の3日目となる7月10日(現地時間)、基調講演にケビン・ターナーCOOが登場した。前回同様、ライバルとの違いを明らかにするプレゼンテーション資料を多用して、自社の優位性を強調した。

ケビン・ターナーCOO。汗をものともせずマイクロソフトとの協業強化を訴えた

 ターナーCOOは、冒頭「WPC 2013」のキーメッセージである「クラウド&サービスの強化」について、「『モビリティ』『ソーシャル』『クラウド』『ビッグデータ』という四つのメガトレンドに合わせて技術開発を進め、製品・サービスを用意する」と力を込めて説明した。そのうえで、前回同様、ライバルより技術レベルや実績が上回っていることを示す資料を参加者に示した。

 講演の最後には、「マイクロソフトに賭けてほしい。四つのメガトレンドのなかで、今年は昨年以上に大きな変化が起きる。(マイクロソフトにも)プレッシャーはある。パートナーの皆さんもそうだろう。でも、共に進もう。ライバルに勝とう」と熱弁を振るい、パートナーの士気を高めた。

 ライバルとの比較では、クラウドやセキュリティ技術など、さまざまな分野で他社と比較した。ターナーCOOが講演で活用した資料の一部を紹介する。(木村剛士)

脆弱性はグーグルの半分以下であることを訴え、セキュリティ技術の高さを強調した

データベースのシェア。「SQL Server」がトップで「新バージョンを発売してからとくに好調」

「SQL Server 2012」の説明では他社製品よりもリーズナブルであることも訴えた

仮想化テクノロジではヴイエムウェアと比較。大きく引き離していることを示した

CRMではセールスフォース・ドットコム製品と比較しながら機能で勝ることをみせつけた

クラウドでは、12か月間で250社以上のグーグルのユーザーがマイクロソフトのクラウドに乗り換えたことを説明

ターナーCOOがパートナーに協業強化を訴えた最後のスライド。会場の盛り上がりは最高潮に達した
<Worldwide Partner Conference 2013(WPC 2013)レポート>
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<昨年の「WPC 2012」レポート>
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外部リンク

日本マイクロソフト

「Microsoft Worldwide Partner Conference 2013」