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IDC Japan、国内MPS市場のシェア分析、富士ゼロックスがトップなるもリコーやキヤノンがシェアを拡大
2013/06/20 18:34
2012年の国内MPS市場のメーカー別売上げシェアは、富士ゼロックスが60.3%、リコーが23.9%、キヤノンが8.4%、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が4.4%。富士ゼロックスが圧倒的なシェアを維持しているものの、リコーとキヤノンが徐々にシェアを伸ばしつつある。
ユーザー企業の従業員規模別では、5000人以上の企業では富士ゼロックスが圧倒的に強く、1000~4999人で富士ゼロックスとリコーがトップシェアを争っている。従業員1000人以上のユーザー企業の導入率が95%程度と、大企業を中心に普及しているMPSだが、どの規模のユーザー企業にアプローチしていくかでシェアが大きく変わる可能性がある。
MPSは、企業の出力環境の現状を分析し、最適な環境を構築して、継続的に維持・運用するアウトソーシングサービス。ユーザー企業には、出力環境に関するTCOの把握と削減、出力管理業務プロセスの効率化、環境負荷軽減などのメリットがあるとされる。欧米を中心に市場は拡大し、最近ではアジア・太平洋地域で大きく成長しつつある。今後、さらに成長する可能性があることから、プリンタなどの事務機器メーカーが新たなビジネスモデルとして積極的にビジネスを手がけている。
2012年の国内市場規模は346億9000万円と、前年から17.5%増加した。IDC Japanは、12~17年の年間平均成長率(CAGR)を16.2%、17年の市場規模を735億7400万円と予測している。(佐相彰彦)
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