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FJMグループ 100店舗の進出を支援 中国銀聯モールで日本の商品を売る
2013/05/30 18:31
週刊BCN 2013年05月27日vol.1482掲載
原田昌紀 社長
2012年9月の尖閣諸島を巡る日中の政治摩擦を受けて、一時は中国進出が鈍ったものの、「今は中国リスクを極力低減できるネット通販への進出意欲はむしろ高まっている」(FJMAの原田昌紀社長)と手応えを感じている。銀聯オンラインモール日本館への出店業務は、China Commerceという会社が一手に請け負う。FJMグループはここに約30%出資するとともに、原田社長自身もChina Commerceの非常勤取締役に就任した。China Commerceには、佐川急便のSGホールディングスグループで国際物流を手がけるSGHグローバル・ジャパンなども出資している。
日本館に出店するメリットは、日本から商品を届ける国際物流から銀聯による決済までワンストップでインフラを活用できる点にある。銀聯決済によって代金回収に関わるリスクも少ない。FJMAは、中国の富裕層を中心とする顧客を日本館のネット店舗へ誘導するための中国での販促施策も手厚く支援。「ネット通販である程度の固定客をつかんだら、次のステップとして実際に中国へのオフライン店舗の出店も後押しする。これまで10社ほど支援してきた」と、中国進出のリスクをコントロールしながらのO2Oにも力を入れる。こうした取り組みによって、向こう2年で日本から銀聯在線商城日本館への出店数を累計300店舗に増やしていく方針だ。(安藤章司)
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