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米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOが来日、日本リージョンの開設を発表
2013/05/27 18:31
日本リージョンでは、首都圏と関西圏の2か所にDC(データセンター)を設置。従来、「Windows Azure」ユーザーは、香港とシンガポールのDC(アジアリージョン)を選択する方式だったが、日本リージョンを設けることで、官公庁や金融機関など、データを国内に置いておきたいユーザーのニーズに対応する。バルマーCEOは、「国内のDCを活用することで、データ通信の遅延が発生しにくくなるだけでなく、2か所のDCを活用して国内でDR(災害復旧)に対応することができる」と説明した。
また、「『Windows Azure』は、『Fortune 500』の約半分の企業をはじめ、約20万以上の企業・団体に提供している。日本では、トヨタ自動車がクルマの総合サイト『GAZOO.com』向けに採用して『Windows Azure』上に『SharePoint Server 2013』を構築し、インフラストラクチャにかかるコストを50%削減している」とアピールした。
米マイクロソフトは、富士通と「Windows Azure」をベースとしたクラウド分野で戦略的協業し、11年8月から「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows Azure(FGCP/A5)」として、富士通の国内DCを活用した「Windows Azure」のサービスを提供している。このことについて、日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、「富士通との戦略的協業は継続する。詳細は述べられないが、今後、より両社のサービスの連携を強化したものに進化させていく」と説明した。
なお、設置する2か所のDCの提供時期や設置場所は明らかになっていない。(真鍋武)
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