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理経とスカパーJSAT、超高速インターネット衛星の社会化実験に参画
2013/05/16 18:31
衛星通信では必ず遅延が発生するが、遅延の影響を受けることによってスループットの低下が発生する。この低下に対し、TCPアクセラレーター導入による効果を検証するために実験を実施した。ファイル転送(FTP)実験では、衛星回線の帯域はクライアントからのアップロード方向が24Mbps、ダウンロード方向が40Mbps、遅延(実測値)は往復で約550msecという環境で、大容量ファイルのアップロード/ダウンロードを行った場合の回線速度の比較、検証実験を実施。「Stampede FX」を使用することで、最大約30倍、スループットを改善した。
ウェブブラウジング(HTTP)実験では、衛星回線の帯域でクライアントからのアップロード方向が40Mbps、ダウンロード方向が24Mbps、遅延(実測値)が往復で約550msec、インターネット回線が光インターネット回線として一般的な最大100Mbpsのベストエフォートという環境で、地上インターネット回線を介したアップロード/ダウンロードの回線速度の比較、検証実験を実施した。「Stampede FX」を使用することで、最大約10倍、スループットを改善した。
これらの結果、衛星通信の遅延により発生するスループット低下に対して低減効果を発揮し、最新技術を搭載した「Stampede FX」が有効であることが確認された。今後、限られた帯域のなかで効率的に通信できるソリューションとして、さらに拡販する。
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