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日立、x86サーバーのサポートサービスを拡充、24時間365日の問い合わせ対応など
2013/05/15 18:31
「おまかせ安心モデル」は、日立のサーバー「HA8000シリーズ」の有料サポートサービスブランドで、ハードウェアの保守と簡易型の定期点検、消耗品の無償配送などをセットにしたもの。2005年に発売した。2010年には、従来3年間だった無償保証期間を最長5年に延長。2012年には「おまかせ安心モデル」と同じサービス内容で、無償保証期間を最大7年間にした「おまかせ安心ロングライフモデル」を商品化した。
事業継続計画(BCP)を進める中堅・中小企業(SMB)から受け入れられ、「おまかせ安心モデル」または「おまかせ安心ロングライフモデル」をサーバーと同時に購入するユーザーは、「昨年度、全体の約30%に達した」(情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部の森山隆志・開発統括本部事業主管)という。
好調な売れ行きを受けて、サービス内容を拡充。保守サービスの受付時間を延長し、従来の8時~19時を24時間365日対応にした。また、ハードウェアのサポートサービスを新たに追加し、ユーザー専用のウェブサイトやメールでサポート対象製品の改良版情報を提供するとともに、ウェブサイトや電話での操作および障害対策方法の対応などを行う。さらに、不要になったHDDを物理破壊するサービスも付加した。
価格は機種によって異なり、参考価格は、「HA8000/RS220」(構成はインテル Xeon プロセッサー E5-2440x1、メモリ:16GB、HDD容量:900GBx4、電源ユニット、Windows Server 2012)の「おまかせ安心モデル(5年)」の場合で139万7000円。今回追加したHDDの破壊サービスとハードウェアのサポートサービスは、個別にメニュー化しているが、それぞれを個別に購入するよりも15万1000円安い設定だ。
サービスメニューの充実だけでなく、対象製品も拡充。従来は「HA8000シリーズ」を購入したユーザーしか「おまかせ安心モデル」「おまかせ安心ロングライフモデル」を利用できなかったが、今回はブレードサーバーの「BladeSymphone BS500」にも対応した。
森山事業主管は、「とくにSMBには、x86サーバーの購入する際にサポートサービスの充実度で評価するユーザーが多い。製品での差異化が難しくなってきたなか、サポートサービスを強化することで他社との違いを出す。今年度は新規の『HA8000シリーズ』と『BS500』の全販売台数のなかで、半分は『おまかせ安心モデル』『おまかせ安心ロングライフモデル』を加えて販売したい」と話した。(木村剛士)
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