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T4C、人材マネジメントシステム「Rosic」とSAP ERPのコネクターを開発
2013/05/01 18:31
人材・タレントマネジメントシステムの構築を検討する企業の多くは、すでにERP(統合基幹業務システム)や人事・給与パッケージシステムを導入しており、両者には組織や異動・昇格情報など、共通のデータが多い。これらを統合的に管理し、データの整合性や信頼性などの面のリスクを解消するとともに、データ整備を効率化する。
T4Cは、従来SAP ERP専業の販社であり、3年前から「Rosic」の取り扱いも始めた。蓄積してきたSAP ERPのノウハウを生かして、「『Rosic』の導入効果をより早い段階で享受してもらうために、データ整備の手間は省き、コストとリスクを抑えたうえで人材・タレントマネジメントシステムを構築するツールを開発した」(T4C Rosicディビジョンの木村哲司シニアコンサルタント)という。
「Rosic・ERPコネクター」は、「連携プログラム」「項目マッピングテーブル」「SAP標準テーブル設定」で構成される。ユーザーが「Rosic・ERPコネクター」をインストールすると、SAP ERP HCMの標準テーブル(コードやマスター定義)とまったく同じテーブルを「Rosic」側に構築し、すぐにデータを移行する。本来、SAP ERPと「Rosic」はデータの構造が異なるが、それを意識しないで接続できる。
「Rosic・ERPコネクター」の価格は、「Rosic」の人材データベース上で管理する従業員数により変動するが、最大で1000万円。従業員数1000人以上の企業を対象に営業を展開する。今後、ワークスアプリケーションズの「COMPANY」やオービックの「OBIC7」、カシオヒューマンシステムズの「ADPS」などのERP/人事給与パッケージとのコネクタを開発する予定だ。
Rosicディビジョンセールスグループの森谷多加志マネージャーは、「豊かな表現力で人材マネジメントに関するさまざまな分析結果を提示するのが『Rosic』の最大の特徴。ERPコネクタを開発したことで、より包括的なソリューション提案がしやすくなった。ユーザーのもつデータをすぐに可視化できるので、製品の魅力をより訴求できる」と、拡販に自信をみせた。(本多和幸)
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