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オープンガバメントクラウド・コンソーシアムが一般社団法人化、提言内容の実証・普及へ
2013/04/26 18:31
一般社団法人化にあたっては、テーマ別の実働部隊として、「スマート社会実現のための通信インターフェース標準化」「医療コンバージェンスシステムの提言・促進」、「サイバーセキュリティに関する提言」「高度IT人材の育成」「シチズンセントリックなスマート社会環境構築」「HTML5の普及」の六つの分科会を立ち上げた。
OGC会長の須藤修東京大学大学院情報学環教授は、新生OGCの発足にあたって「現政権になって、日本社会を活性化させるための動きが顕著になっている。資源、エネルギー、農業、漁業など、今後ITの役割が大きくなる市場では、官民連携が非常に重要。OGCをその基盤として位置づけ、活動を活発化する」と決意を述べた。
ゲストとして出席した自由民主党IT戦略特命委員長の平井たくや衆議院議員は、「OGCの提言力は政府にとって非常にありがたい。新たなIT戦略の策定に向けて、作業は取りまとめの段階に入っているが、いろいろな分野の生産性を上げるためにはITが主導的な役割を果たすことになる。これからOGCの活躍の場が増えると確信している」と、OGCの活動への期待を表明した。
記者会見ではこのほか、OGC代表理事中村彰二朗アクセンチュア福島イノベーションセンター長が、OGCのこれまでの活動状況や、IT利活用のニーズや政策を解説。「ITを成長戦略の最も有益なインフラと捉え、国際競争力を高めるための新たなビジネスモデルを実証する」とミッションを説明した。(本多和幸)
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