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NEC、垂直統合型プラットフォームを6月に発売、PBXの組込みでネットワーク領域を攻める
2013/04/03 18:31
クラウド構築用の基盤として、導入時間を短縮する垂直統合型システムの投入が相次いでいる。昨年、オラクルやIBMなどの海外勢に加え、日立製作所と富士通も市場に参入した。後発となるNECは、「国内外で高いシェアをもつPBX(構内交換機)を統合し、ネットワーク領域を攻めていく」(庄司信一常務)ことで差異化を図る。
ラインアップは、運用管理ミドルウェアまで提供する「Cloud Platform Suite」、実行環境ミドルウェアを統合する「Data Platform Suite」、さらに業務アプリケーションのレイヤーを含む「Application Platform Suite」の3製品10モデル。今後もラインアップを増やし、「大手から中小規模の企業まで、広い範囲をカバーする」(庄司常務)。
直販のほか、間接販売も展開。5月に、販売パートナーのアプリケーションとNECのハードウェアを組み合わせた製品の検証作業を支援する「Application Platform for Partners パートナー支援センター」を東京に開設する。さらに、パートナーのアプリケーションをNECの工場でインストールして出荷する「パッケージ組込出荷サービス」も提供する。
NECは、日本オラクルが展開する垂直統合型データベース(DB)マシン「Exadata」の有力販社でもある。庄司常務は、「『Exadata』は新規顧客を開拓する商材として位置づけている。『NEC Solution Platforms』は、既存のお客様を中心に提供したい」と、それぞれターゲットを定めて展開する方針を示した。(ゼンフ ミシャ)
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