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NECネッツエスアイ 移動通信基地局の関連ビジネスを強化 NECモバイリングから事業を吸収
2013/03/28 18:30
週刊BCN 2013年03月25日vol.1474掲載
執行役員常務
市場が活況を呈する状況にあって、プレーヤー間の競争も激しくなりつつある。ゼネコンや電力会社系、富士通など競合メーカーが市場開拓に取り組んでいる。
KDDIとソフトバンクモバイル向け案件に強いNECネッツエスアイは、NECモバイリングの移動通信基地局事業を吸収することによって、これまで弱点だったシステム設計や機器試験といったエンジニアリングと保守修理サービスを補充する。自社の強みである設備設計・設備工事と合わせ、基地局づくりの全工程を1社で提供することで、競争の激化に立ち向かう構えだ。
4月1日付で、NECモバイリングで基地局事業に携わっている従業員がNECネッツエスアイに出向する。半年後をめどに移籍を目指し、営業や技術など組織の統合を進めていく。統合が完了すれば、約150人の人員体制になる。
NECモバイリングの基地局事業の売上高は66億5100万円(2012年3月期)。これを、NECネッツエスアイの基地局事業の約150億円と合わせ、200億円以上の規模となる。南常務は、「統合によって、単に各社の売上高を足し算するのではなく、相乗効果を発揮して2016年までに10億円増を目指す」と述べる。
基地局事業を分割するNECモバイリングは、主要ビジネスであるモバイル端末販売にリソースを集中して事業を展開する。(ゼンフ ミシャ)
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