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リコー、社長交代で緊急記者会見、「構造改革の成果が出てきた」と近藤史朗現社長
2013/02/25 18:26
近藤社長は、2007年から6年間社長を務めてきた。この間、08年のリーマンショック、11年の東日本大震災やタイの洪水などが影響して業績が悪化。そこで、11年にグループ全体の約1割にあたる1万人のリストラを発表するなど、事業構造の改革に取り組んできた。近藤社長は、「構造改革の成果が出てきて、円高でも収益が出るようになってきた」ことを社長交代の理由と説明。今後については、「買収したペンタックスのカメラ事業など、新規事業の芽が出てきたところ。今後は会長に立場を変え、新社長を支えながらリコーを成長させていきたい」と話した。
新社長に就任する三浦善司副社長兼CFOは、社長就任後の基本的な姿勢について「今年度は17次中期経営計画の2年目の終わり。あと1年を残しての社長交代になる。しかし、社長就任後も方向性を変えるつもりはまったくなく、中期経営計画を完遂することが私の役目だ」と説明した。
今後の方針については、「構造改革と成長を同時に進めているが、今後は成長に比重を移していく。これまで6:4だった構造改革と成長の比率を4:6にする。成長するためにあらゆる策を講じる」とした。また、リコーはMDS(マネージド・ドキュメント・サービス)やITサービスなどの新規事業で、2013年度までに売上高の25%を賄う目標を掲げているが、「新規事業をさらに拡大したい」と意欲をみせた。(真鍋武)
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