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データサルベージコーポレーション データ復旧サービスを製品化 本業のノウハウを生かす
2013/01/24 18:26
週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載
クローンは、さらに(1)リカバリー、(2)デジタルフォレンジック、(3)両者の機能を併せもつエンタープライズの三つを製品化する予定で、2012年12月、リカバリ機能をもつ「MASAMUNE Clone RE」をシリーズで初めて製品化した。CDドライブからシステムを起動することで、分解が難しいノートパソコンや、データが分散保存されているRAIDストレージなどで「個別にハードディスクドライブ(HDD)を取り出さなくても済むため、復旧にかかる工数やコストを削減できる」(阿部代表取締役)ようにした。
従来のデュプリケーター(データ複製機)はHDDを取り出す必要があったので、ノートパソコンや構造が複雑なRAIDの復旧に手間がかかっていた。故障機から直接データを復旧することも可能だが、「傷口を広げるリスクが高いこともあって、通常はまずクローンを作成して、クローンからデータ復旧を行う」(同)という。
同社ではこのクローン作成技術を応用するかたちで、デジタルフォレンジック版の製品化の準備を進める。証拠隠滅のためにHDDやデータが壊されているケースが多いので、「原本を保全しつつ、なおかつ証拠となり得るよう、破損部分も含めた完全なクローンの製作を可能にする」(同)ことを目指す。
「MASAMUNE」関連製品はSIerやソフト開発会社との連携も進めつつ、この先3年で5億円程度のビジネスに広げていく方針だ。(安藤章司)
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