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BCN、スマートデバイスを題材にSIer向けのセミナーを開催
2012/12/10 18:26
冒頭、ICT総研代表執行役の齊藤和アナリストが、「スマートデバイス市場動向と最新トピック」と題して基調講演し、スマートデバイスの出荷台数が2011年度に2628万台、12年度に3087万台、16年度には4210万台と、堅調に増加していくとした。
一方で、法人向け出荷台数の比率は11年度は4.9%で、普及は進んでいないと指摘。「価格やセキュリティなどの問題が、法人のスマートデバイス導入を阻害する要因となっている。しかし、今後はキャリアが法人に対する取り組みを強化していくので、導入が進むはずだ。16年度には、法人導入比率が12.6%になるとみている」と見通しを述べた。
セッション1では、「モバイルのビジネス利用拡大でなにが起きるのか? ――隠れた端末利用の増加と企業が行うべきこと――」と題して、トレンドマイクロ エンタープライズマーケティング部マーケットデベロップメント課の坂本健太郎担当課長代理が講演。
坂本担当課長代理は、「法人のスマートデバイスへの取り組みは、セキュリティ対策よりMDM(モバイルデバイスマネジメント)が先行している。しかし、スマートデバイスに向けた不正アプリなどの脅威は急速に増えており、遠隔操作によって会議中の会話が盗まれるというケースも考えられる」と指摘。そのうえで、「トレンドマイクロでは、セキュリティ対策からデバイス管理までを包括的にカバーするソリューションを提供している」とアピールした。
セッション2では、京セラ丸善システムインテグレーションGB営業部ITサービス営業の林勇吾グループ長が、「モバイル活用を促進するサービス利用事例を一挙公開! ~モバイル環境でのBI利用は当たり前の時代に~」と題して講演し、モバイル対応BI(ビジネスインテリジェンス)ツール「Yellowfin」を紹介した。
林グループ長は、「BIツールをモバイルで利用することへの必要性が高まっていて、現在、当社への問い合わせの約7割が、モバイル利用についての案件だ。これまでのBIツールは、分析した結果を共有する機能を搭載していないものが多かったが、『Yellowfin』は、自動アラート機能や、ツールの中でのコメントしたり、ディスカッションしたりする機能を標準搭載している。拡張性にもすぐれ、最大1サービスで60万ユーザーが利用したという実例もある」とした。
最終セッションでは、アイ・オー・データ機器システム営業部の中村一彦営業推進担当部長が、「オフィスサイネージ『デジサインキューブ』とタブレットで変える情報伝達」と題して講演した。
中村営業推進担当部長は、「デジタルサイネージは、大型ディスプレイを利用して、不特定多数の人に配信するものが多い。しかし当社はタブレットへの配信を強化して、不特定多数の方に配信するという枠を取り払った。『デジサインキューブ』では、社員の持つタブレット端末や社内フロアに設置したディスプレイに、売り上げの進捗やレクリエーションの写真などを表示する活用法を提案している」と訴えた。(真鍋武)
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外部リンク
アイ・オー・データ機器=http://www.iodata.jp/