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アンラボ セミナーで韓国本社のCEOが講演 マルウェア分析ツールを紹介
2012/11/22 18:26
週刊BCN 2012年11月19日vol.1457掲載
これは、日々更新されるマルウェアをリアルタイムに収集し、マルウェアがどのように展開するのかなどについて、詳しく分析するクラウド型の分析エンジンだ。分析した情報は、セキュリティソリューションや監視サービスに適合して提供している。
キムCEOは、「ASDを中心にして、製品ポートフォリオを拡充している。アンラボのテクノロジーとサービスの最も重要な資産だ」と重要性を語った。
近年急増しているAPT攻撃(標的型攻撃)に対応したセキュリティサービス「TrusWatcher」も紹介した。
ファイアウォールやIPS(侵入防止システム)は、ネットワークのパケットだけを監視するので、マルウェアを防ぐことができない。また、ハッカーは、世界中のアンチウイルス製品で対応できない新たなマルウェアをつくって標的型攻撃を行う。「TrusWatcher」は、正常なネットワークを通じて、侵入したすべてのファイルを抽出して、ASDを通じて既知・未知のマルウェアを分析する。その後、専用のエージェントによって、感染の疑いがあるパソコンからマルウェアを駆除。結果的に、標的型攻撃をリアルタイムで防ぐことができる。
キムCEOは、「この分野でリーディングカンパニーになる。11月には米国のシリコンバレーにオフィスを開設し、『TrusWatcher』を拡販していく」と今後の展開を述べた。(真鍋武)
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