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ネットワールドとBCN、Windows Server 2012のセミナーを開催、仮想化やシスコのプラットフォームを解説
2012/11/20 18:26
基調講演では、デロイトトーマツコンサルティングのTMTユニットシニアマネージャーの水上晃氏が、「ICT基盤が社会を変える~最新トピックと今後の予測~」と題して、IT業界の現状と将来の可能性を解説。ユーザー企業によるIT投資抑制が横ばいではあるが、底を打ったこととの見方を披露したうえで、東日本大震災をきっかけにデータ保全の重要性が高まっているなか、「投資意欲としてユーザー企業が求めているものがタブレット端末などモバイル。データをいかに利用するかについて関心が高まっている」と述べた。また、サーバーの仮想化についても「依然として増加傾向」とした。
最新トピックとして「ネットワークの仮想化」を挙げ、「利用者からすると、アクセス先に『物理』をまったく意識しない世界になる」と、ネットワークを介して情報を管理・制御する時代が間もなく到来するとした。さらに、「ビッグデータは、現段階ではデータの『保管』という意味合いが強いが、今後は公共ユースや企業ユース、個人ユースなどで『利用』する時代が訪れ、社会基盤になるだろう」と予測した。
セッション1では、ネットワールドのSI技術本部システムソリューショングループマイクロソフト担当システムエンジニアの末森俊博氏が、「Microsoft Windows Server 2012 速習」と題して、Hyper-VレプリカとLive Migrationで大幅に進化を遂げたWindows Server 2012を紹介。デモを交えて機能が強化した点を示し、「追加ハードウェアが不要で初期投資を抑えることができること、運用環境に十分に使えることなどがWindows Server 2012の導入に向けたキーワード」とアピールした。
セッション2では、ネットワールドのSI技術本部データセンターソリューショングループシスコ認定システムエンジニアの加島義人氏が、「なぜWindows Server 2012にCisco UCSサーバを選ぶのか?」と題して、Windows Server 2012の「重複排除」「シンプロビジョニング」などの機能と、シスコのサーバー「UCS」との組み合わせで実現できることを検証結果とともに説明。加島氏は、「Windows Server 2012によって、物理的なサーバーに拡張性が求められる。それをUCSがカバーできる」と、メリットを述べた。
セッション3も加島氏が登壇し、Hyper-V 3.0に対応したシスコの分散仮想スイッチ「Cisco Nexus1000V」が提供する動的プロビジョニング機能などの優位性を紹介した。
「Hyper-VレプリカとLive Migration機能で実現するWindowsサーバシステム構築入門セミナー」は、今後、11月22日に北海道札幌市、27日に福岡県博多市での開催を予定している。(佐相彰彦)
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外部リンク
ネットワールド=http://www.networld.co.jp/
シスコシステムズ=http://www.cisco.com/web/JP/