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ピーディーシー、クラウド型サイネージ「AFFICHER」を発売、「ET 2012」で披露
2012/11/15 18:26
「AFFICHER」は、ウェブブラウザで簡単に操作できるデジタルサイネージシステム。ユーザー企業は、専用端末を液晶ディスプレイにつないでインターネットに接続し、専用ウェブサイトでコンテンツを登録すれば、専用端末を設置した拠点にコンテンツを一斉配信できる。国内/海外メーカーの液晶ディスプレイに対応し、放映トラブルを検知する警告機能、利用者に応じて操作を制限できる運用グループ・ワークフロー機能などを搭載している。
価格は、専用端末が60フレームまで再生できるモデルが18万5000円、30フレームまで再生できるモデルが16万円。クラウドサービスの利用料金は、専用端末1台あたり月額9800円。クレッグ牧野取締役は、「これまでデジタルサイネージは、一般的にシステム1台あたり80万~90万円と初期費用が高かったことが導入の障壁になっていた。敷居を低くしたことで、ユーザーの裾野を広げていく」と拡販に自信をみせる。中堅スーパーなど小売店や、中規模の複合施設などを中心に販売のアプローチをかけていく。
現在、ピーディーシーは販売代理店経由での販売を強化に取り組んでおり、「ウェブ制作会社や印刷業者、広告代理店などを販売パートナーとして開拓する」(牧野取締役)という。今後1年間で1万台の販売を目指している。
専用端末は岡谷エレクトロニクスが提供。OSにWindows Embedded Standard 7を搭載し、日本マイクロソフトのサポートで製品化した。また、クラウドサービスを提供するデータセンターは、ピーディーシーがHyper-Vで構築している。牧野取締役は、「来年2月には『AFFICHER』を海外で販売する。その際、マイクロソフトのクラウドサービス向けプラットフォームであるWindows Azureを使う」という。
岡谷エレクトロニクスは、POS端末を組み合わせて小売業に提供するなど、「AFFICHER」の拡販策を模索している。(佐相彰彦)
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外部リンク
ピーディーシー=http://www.pdc-pana.co.jp/