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富士通SSL 「PoweredSolution」を拡充 新たに標的型攻撃対策のツールも
2012/11/01 18:26
週刊BCN 2012年10月29日vol.1454掲載
第一システム部
秋野徹プロジェクト課長
標的型攻撃対策ソリューションは、富士通SSLが取り扱っているあらゆるセキュリティ製品を組み合わせることによって、クライアント対策や入口/出口対策、ログ管理、ウェブサイト保護などを実現する。同社は、金融業界や官公庁などでは標的型攻撃によるリスクに敏感になっているユーザーが増えているとみて、今回、ユーザーを包括的に標的型攻撃から保護するソリューションを「PoweredSolutionV13」に追加することにしたという。
標的型攻撃対策ソリューションの中核的なツールの一つとなっているのは、2012年5月に発売したサイバー攻撃防御ツール「FFR yarai」だ。
「FFR yarai」は、既存のアンチウイルスに追加するかたちでの導入を想定しており、アンチウイルスだけでは侵入を防げない脅威からユーザーを守ることを狙いとしている。アンチウイルスはパターンファイルによってウイルス対策を実行するが、富士通SSLは、それだけでは標的型攻撃や新種ウイルスへの対応が難しいとみている。そのため、同社の標的型攻撃対策ソリューションでは、パターンファイルに依存せず、未知の脅威を検出してブロックする「FFR yarai」を既存のアンチウイルスにつけ加えることによって、従来よりも強いセキュリティを実現する。
富士通SSLは、「FFR yarai」をアンチウイルスだけではなく、例えばメール誤送信防止ソリューション「SHieldMailChecker」とも組み合わせて、展開していく。「SHieldMailChecker」は、メールを送信するときに、送信先アドレスのミスや添付ファイルの再確認を促すことによって、メールの誤送信を防ぐ。
セキュリティソリューション本部第一システム部の秋野徹プロジェクト課長は、「富士通本体の営業部隊や販売パートナーと緊密に連携することで、標的型攻撃対策ソリューションのユーザーを増やしていきたい」と語る。(ゼンフ ミシャ)
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