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BCN主催セミナー、日本IBMがシステム開発ベンダーのシステム・サービスとの連携による価値を訴える
2012/10/29 20:10
「ビッグデータで変わる・生まれるビジネスモデル」と題した基調講演では、矢野経済研究所情報通信・金融事業部の忌部佳史主任研究員が、「ビッグデータの活用によって、短期的には『個社の成長』、中期的には『業界構造の変革』、長期的には『社会コストの最適化』が実現される」と述べ、ITベンダーの進むべき道の一つとして、「クラウド上に集まったデータそのものの販売でビジネスを展開するモデルがある。自らリスクを取ってデータを集め、販売するという新たなチャレンジも必要になるだろう」と説いた。
この後、日本IBMのソフトウェア事業パートナー&広域事業開発本部の矢内章英氏が、同社のソフトウェア戦略を説明。
企業の課題を解決するために、ソフトウェアには、「情報を洞察に変えスマートに活用」「業務の統合と最適化を推進」「インフラとサービスのビジネス価値を最大化」「ソフトウェア開発で業務サービスと製品を変革」「コラボレーションによる社員力強化/顧客関係」「リスク・セキュリティ・コンプライアンスの管理」という6種類のケーパビリティ(能力)が求められると説明したうえで、「新しい市場をつくってソフトウェアで新しい価値をお客様に提供していく」と述べた。
また、日本IBMソフトウェア事業WebSphere事業部パートナー営業部の小林昌利担当部長が、「急拡大するモバイル市場とクラウドコンピューティング市場に新たなビジネスチャンスをもたらすIBMソフトウェア」と題して講演。
モバイルソリューションエリアとして、「MEAP(Mobile Enterprise Application Platform)」「MDM(Mobile Device Management)」の二つを挙げ、スマートフォンやタブレット端末を対象にしたオープンで幅広い機能を持つモバイル・アプリケーション・プラットフォーム「IBM Worklight」、モバイル・デバイスと従来のエンドポイントを管理する統合化プラットフォーム「IBM Endpoint Manager for Mobile Device」を紹介した。また、クラウド・インテグレーション基盤「WebSphere CastIron」を説明し、同社の製品が「新たなビジネス構築を促進する」とアピールした。
さらに、日本IBMソフトウェア事業ビジネスアナリティクス事業部SPSS営業部の西孝治部長が「価値創出のためのビッグデータ活用と予測分析の現在」と題して、同社製品の導入事例を紹介した。(佐相彰彦)
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