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日本マイクロソフト、プライベートイベントを開催、樋口泰行社長が基調講演
2012/09/28 20:08
カンファレンスの冒頭、樋口社長が「今、求められる経営改革と情報基盤~グローバル+スピード+ダイナミズム~」と題して基調講演。樋口社長は、「各国のマイクロソフト間での競争で、日本マイクロソフトは4年前まで先進国のなかで最下位だった。しかし、おかげさまでここ2年は最優秀国として表彰されている」と好調をアピール。「最近、お客さまから、よく『外資系企業という印象はなくなった』と言われる。とてもありがたいことだ」と会場を埋めたユーザー企業に対して感謝の意を表した。
そのうえで、日本の企業について、「非活性化しているように感じる。世の中の変化に対して鈍感だったり、保守的だったり、成功体験にあぐらをかいていたりする面がある。スピード感をもって活性化しなければならない。日本は心地のいい国になりすぎて、会社のなかも心地よくなってしまっているが、あえて心地の悪い状況をつくり出して、チャレンジ・アクションを起こさなければならない」とした。
そして、企業を活性化するには「攻めのIT」が必要だと説明。具体的には、「大部屋制度や若手の活用、オフサイト会議などの物理的な手段に加えて、ITを用いた電子的なすり合せを行うことが大事。例えば、『Microsoft Lync』を使ってメールやビデオ会議などでユニファイドコミュニケーションを行い、ニーズを発見したら、対面で話すより、早くすり合わせを行うことだ」と述べた。
続いて、サーバー&ツール マーケティンググループの沼本健コーポレートバイスプレジデントが、「Windows Server 2012が実現する、ハイブリッドクラウドの全貌」と題して講演。マイクロソフトのサーバープラットフォーム事業全体のビジョンである「クラウドOS」紹介した。
沼本コーポレートバイスプレジデントは、「『クラウド』『コンシューマライゼーションIT』『データの爆発的増大』『ソーシャルの広がり新しいアプリケーション』という四つのトレンドから、サーバーを取り巻く環境は変化している。そこでデータセンター(DC)でのOSの役割を再定義したのが『クラウドOS 』だ。DCを丸ごと一つのサーバーのように使って、そこに自由にアプリケーションを導入・展開できるプラットフォームを提供する。『Windows Server 2012』はそれを実現する製品の一つだ」と説明した。
このほかカンファレンスでは、パートナー企業によるセッションや展示会が行われた。(真鍋武)
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