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エプソン、ビジネスインクジェットプリンタ9機種を発表、低ランニングコストを訴求
2012/08/22 10:50
A4カラーインクジェットプリンタは、高い生産性と耐久性の「PX-675F」「PX-605F」「PX-205」、コンパクトなボディで無線LANに標準対応する「PX-535F」「PX-505F」「PX-105」の6機種。A4モノクロインクジェットプリンタは、A4モノクロファクス複合機「PX-K751」、ランニングコストが低く、大容量のインクカートリッジに対応する「PX-K701」、コンパクトで無線LANに対応する「PX-K150」の3機種を発売する。
新製品は5万枚の印刷に耐え、操作パネルを本体と一体化するなど、耐久性と堅牢性を向上。タッチパネルを採用し、小型化も実現した。
BIJは、レーザープリンタと比べてプリントコストが安く、1枚目のプリントをすばやく実行できる。多様な用紙に対応し、節電性能もすぐれている。エプソンによると、ユーザーがBIJにもつイメージは価格の安さで、購入時に重視することはランニングコストの安さだという。エプソン販売 OP MD部の鈴村文徳部長は、「BIJのランニングコストがレーザープリンタの2分の1であることを徹底的に訴求して、BIJの認知度拡大を図る」とした。
インクジェットプリンタ・複合機向けクラウドサービス「EPSON CONNECT」もアピール。これまでも、プリンタにメールアドレスを付与してメールを送るだけでメール本文や添付ファイルを印刷できる「メールプリント」やスマートフォン向けプリントアプリケーション「Epson iPoint」があったが、今回、BIJから別のBIJにメールを送信して印刷する「メールdeリモート印刷」、「メールプリント」対応のプリンタに遠隔地からクラウド経由でプリントを指示する「リモートプリントドライバー」を追加した。
エプソンによると、2011年はBIJの認知度が広がり、A3対応のファックス複合機の市場伸長率は前年の約2.38倍になった。このうちエプソンが58%のシェアを獲得したという。12年のBIJの市場規模は約120万台と推定し、シェア50%の60万台の販売を目標に掲げる。新製品は、約25万台の販売を目指す。
エプソン販売 販売推進本部の中野修義取締役本部長は、「現在のBIJは、月1000~2000枚程度の印刷に合わせたものになっている。将来はこれを月5000枚の印刷を想定したものに拡大したい。12年は1000枚程度のところを固めていく。小売店・飲食店・SOHOなどをターゲットとしている」と中期戦略を語った。
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